1. 素材選び
薪の基となる原木を木材市場で購入します。樹種、太さ、曲がり具合、節などを見て薪の素材を慎重に選びます。
2.丸太の搬入
土場へ薪を運搬し、降ろします。(熟練者の仕事)丸太の揺れ動きをよく見ないとちょっとした油断が大ケガに繋がります。
3.玉切りの準備
長さ3~4mある丸太を鳶口(丸太を引掛けて移動させる道具)で広げ、チェーンソーで輪切りしやすいように等間隔に並べます。
4.丸太の玉切り
チェーンソーで輪切りにしてゆきます。この時、竹の棒で長さを測りながら切断します。丸太に対して垂直に切ることで、長さの揃った薪を作ることができます。
5.薪割り
エンジン式の薪割り機で一本一本手作業で割ってゆきます。堅いナラの木は電動式ではモーターが持ちません。とうぜん手斧で割ることは、身体が持ちません。
6.野積み
薪割り直後の薪を野に晒し、二、三週間あえて雨風に打たせます。良い薪を作るにはこの過程が大切なのです。なぜなら、木の樹液をできうる限り洗い流す必要があるからです。
7.薪積み
薪小屋のコストを抑えて、お客様の費用負担を減らそうと考えて、こんな積み方になりました。私は最新型の薪小屋と呼んでいます。積み方には少々技術が必要ですが、薪もよく乾燥します。
8.薪棚に屋根
薪棚に屋根をのせて完成です。雨が横からあたっても問題ありません。風通しが大切です。諸外国では屋根も乗せずに保管するそうですから...
9.薪の保管
そしてすべての薪割りが終わり、今から2年間、薪乾燥の始りです。このプロセスを踏むことで、本来の薪を作ることができるのです。
10.本来の薪
本来の薪は、このような燃え方をします。焚き火の炎との違いは明らかでしょう。薪が創り出す異次元の世界をご堪能ください。